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Twin Pulse
Twin Pulse Isobaric System

Twin Pulseは、Spirit Torinoの設計哲学を最大限に表現しています。組み立てに関して細部の細部まで研究し、音色のバランスと無比のスピードを達成しながら、本質的な要素である「楽しさ」も、常に念頭に置いているのです。Spirit Torinoのヘッドフォンは、そのすべてが、Spirit Torinoが「Spirit Sound」と呼んでいるものを、共通して備えています。それは、ライブ・イベントのダイナミック・インパクトを備えた、生来のリズム感です。Twin Pulse Isobaric Systemのパワー・ユニットは、ヘッドフォンに採用された初のオープン・アイソバリック・システムです。このシステムは、一列に配置された2つの高性能ドライバが、オーディオ帯域全体にわたって同時に動くという構成になっています。この革新的な構造は、2つのドライバが孔を通過する空気の空気力学的な流れをより速く伝送することを可能にし、これによってめざましい加速が生まれるのです。

技術仕様:
・重量:460g
・インピーダンス:64Ω
・システム:Twin Pulse Isobaric System搭載開放型ヘッドフォン
・最大許容入力:4000mW
・周波数レスポンス:15-22,000Hz
・プラグ:4ピンXLR、3.5mm、6.3mm、2.5mm
・ヘッドバンド:スライド調節付きプレミアム天然レザー
・パッド:人間工学に基づいたオーバーイヤーZFフォーム
・標準的な小売価格:500,000円(税別)

Ragnarr Edition
Twin Pulse Isobaric System

Ragnarr EditionはTwin Pulseをベースにし、ドライバーをより強力なものにしたスペシャルエディションです。

技術仕様:
・重量:460g
・インピーダンス:64Ω
・システム:Twin Pulse Isobaric System搭載開放型ヘッドフォン
・最大許容入力:4000mW
・周波数レスポンス:15-22,000Hz
・プラグ:4ピンXLR、3.5mm、6.3mm、2.5mm
・ヘッドバンド:スライド調節付きプレミアム天然レザー
・パッド:人間工学に基づいたオーバーイヤーZFフォーム

革新的な駆動方式 - Twin Pulse Isobaric System

ヘッドフォンのドライバーのコンセプトを革新するSpirit Torinoは、アイソバリックによるロード効果という概念を新たな手法で探求しようというものです。基本的なアイソバリックシステムの仕組みとは、2つのウーファーへ反対方向の負荷を与えると、正反対の位相でウーファーが動作し、また、共振現象によってウーファーの効率が良くなるというものです。Twin Pulseのシステムでは、2つのフルレンジドライバが「開放」状態で、同じ大きさの負荷がかけられます。これにより、2つのドライバがオーディオ帯域の全域にわたって同期した動きをすることが可能になります。Twin Pulseテクノロジーの設計上の利点は、ヘッドフォン・ドライバが振幅することによる空気の流れの開放と取り込みが、2つのドライバが一緒に働くことで生まれます。これによって、ドライバの背面に空気力学的「ブレーキ」が生まれるとともに、筐体内に含まれる空気の柱が原因で生じるハンマー効果が打ち消されて、空気の動きを止める能力がより大きくなるので、その結果空気の流れは、瞬間的な加速が生じても、その影響をあまり受けないのです。
Twin Pulse Isobaric Systemには、他にも重要な特徴があります:

  • ヘッドフォンの許容入力が増加します
  • 駆動能力に明らかな利点が生まれます
  • 音量が大きくてもドライバが線形動作を行うようになります
  • 磁束が増強されドライバの効率損失を抑えることができます

トゥルーバランス(セパレートマス)構成

私たちの考えでは、ヘッドフォンの真のポテンシャルは、トゥルー・バランス(セパレート・マス)駆動で聴かないとわかりません。残念ながらほとんどの場合、左チャンネルのマイナス極が一般に右チャンネルのマイナス極に接続され、2つのドライバがその動きに関して互いに依存し合っているという形の、標準的なヘッドフォンしか体験していません。低域でのインパルス・レスポンスを最大限にするためには、Spirit Torinoが採用しているセパレート・マス構成を使って、この相互依存から解放されることが必須となります。このバランス接続の利点は数多くあり、しかも、アンプがバランス回路で動作するように適正に設計されていれば、その数はさらに増します。

効果的な電流伝送

この分野へのSpirit Torinoのアプローチは、過激であると同時にシンプルでもあります。電流の分散を避け、アンプのエネルギーをドライバまでずっと保持し続けるのです。そのために、弊社の配線は、中間で接続することを回避して、直接ドライバに溶接しています。これによって、電流の分散の原因となる2つの溶接点とコネクターの接触を、経路から排除しているのです。このデリケートな任務に使うケーブルを探すのに、何年もの開発期間が必要になりましたが、その結果、決定的な構成に至ることができました。4本の低インダクタンス同軸ケーブルを備えた編み込みケーブルがそれで、非常に薄いクラス5OFC銅を使用して、イタリアの専門企業Tasker社が、弊社の仕様に合わせて製造しています。シングルエンド接続用にはドイツのViablue社のコネクターを選び、バランス接続用にはNeutrik社製のコネクターを選んでいます。

アコースティック・チェンバーとパッド内部のサウンドの反射処理

ヘッドフォンで適正なサウンド再生をするためには、この側面は非常に重要です。まったく空っぽの部屋で話をする時のことを考えてみてください。非常に強固なコンクリートの壁に囲まれていても、私たちの声は常に轟きます。これを避けるために、ヘッドフォンの内部の壁をフェルト・パネルで覆います。このフェルト・パネルが、その構造によって、内部反射を効率的にダンプしてくれるのです。ヘッドフォンの最終的なサウンドにとってもうひとつの決定的な要素は、パッドです。これは私たちの頭と接触する部分で、もうひとつチェンバーができるわけですから、その内部では、音の点で言えば多くのことが起こる可能性があります。Twin Pulse Isobaric Systemのデザインと、そのシングル・ドライバの誘導体は、パッドがオープン・タイプであることが必要条件になります。可動ドライバ群の動きに反発する圧力の影響を受けることなく、音圧の波を外に逃すためです。同時に、パッドの壁は内部のサウンドの反射を発生させてはいけないので、そのために2タイプの高密度ZFフォームのパッドを研究し、その結果、セミ・オープン・セル構造に加えて、快適さと、サウンドが放出される点からの正しい距離が確保される形状を作り出したのです。

個別の細やかなチューニング

こういったきわめて複雑なシステムでは、その最終的なセットアップこそが「Spirit Sound」の鍵となるのですが、ヘッドフォンのあらゆる側面の調査、開発、テスト、仕上げに3年かかりました。天然レザーを使用したパッド付きのヘッドバンド、レザー・ブレーキ上の軸となるスライド、ケーブルを柔軟で軽くするためのシースの選定などは、「Spirit Sound」の体験をさらに魅力的なものにするために私たちが注力した、ほんのいくつかの例にすぎないのです。